失うものあればまた得るものもあり。嵐のRoma

2008年11月28日(金)

まるっと1日使えるのは、今日でラスト。

なのに雨・・・。   どよーん☂

明朝のフライトがめちゃくちゃ朝早しのため、駅近くのホテルへと移動。

スーツケースがうざい★

最後の最後までこいつはうざいなんてね・・

軽く迷いながらも比較的スムーズに到着。Grazie ジーザス。

んで、事件発生。

ジーザスは別の形で私に試練を与えたようだ。

スーツケースが主人の言うことを聞かなくなる。

鍵をあけても開かないのだ。

もしや・・・うざいうざいと言いすぎたか?!

と彼女のメンタル面を気にしたが、

※スーツケースはイタリア語でValigia(ヴァリージャ)
女性名詞なので、彼女表記。彼女づら。


貴重な時間を無駄にしたくはなかったので、
フロントマンのおっちゃんのところへ行き

スーツケースが開かなくなりました。壊れていいのでこじ開けてください

と告げた。

おっちゃんは、『正気か?』と言い、
私が「ええ。もうやっちゃってください
と返すと無言で頷き、奥からバールのようなものを持ち出してきた。

そして手をつける前にもう一度私を見て目で合図を交わし合い、文字通りこじ開けてもろて、なんとか解決。

淡々と書いたが、開かなくなったときにかなり苦戦を強いられ
半日分の労力は確実に使い果たしたと思われる。


そして、鍵の機能を完全に失った私の彼女は、
ただの大きな横開きの箱と化し、なんのセキュリティも無くなった。

友だちの分のスーツケースベルトを拝借し、タイトに締め上げた。

BoA風に言うと、タイトなベルトにねじ込む私という戦うボディの完成だ。

2つ分のベルトを締め、傍から見たら逆に物凄くセキュリティ万全のルックスだったので良しとした。


部屋に戻りしばしスーツケース疲れを癒したのち、
外へ繰り出すと空はかろうじて持ちこたえている模様。

しかし歩きだすと、とても寒い。。

教会めいたところを発見。

【なんの建物かは判らないが見つめる私】

寒いため元気なく通り過ぎてColosseoへ歩を進める。

そして土砂降りSTART.   てか嵐。

強い風に雨粒が乗せられ横殴り体のほぼ全てがずぶ濡れと化し

傘はひっくり返る始末。

これこそまさにSanto cielo!である。
(マンマ・ミーアのような意味)

激さむだけど進むしかなく。

逃げるようにコロッセオの中へ入ると、あれだけ風通し抜群の設計でも幾分か暖かかった。

【どれだけテレビで見慣れていても、本物はスゴイ・・・!】

そしてすこうしだけ陽が出てきてくださって、
つかの間の日光浴・・・

【誰も気に留めていないと思いますが、絵文字は私の表情にかなり寄せてます】

テンションガタ落ちの危機の中、
それでもコロッセオの威厳と偉大さに圧倒され。

【コンスタンティヌスの凱旋門。
パリのよりもちょっと大きめ?】

そのままフォロ・ロマーノへ。

行った人ならわかるが、すぐに見えるCasa di Augusto
(アウグストゥスん家)

って誰ん家やねん。  いえ、私の知識不足です。

しかも表札から部屋までかなり遠いし。予想外の広さやし。

初っ端から突っ込みどころ満載の古代ローマに想いを馳せながら、当時の様子をイメージしたりして私は楽しく散策。

【ロマンがあります。】

【緑が豊かでふぁさふぁさ】

ふと横を見ると、友人全ッ然興味なさそう!

終いには、「全部同じに見えるわ~。はよ出よ。」と
言いやがるのでサクッと切り上げることに。

沢山の素晴らしい遺跡を素通り・・・ 泣笑

なんの一部だろう。想像が楽しい。

ローマへ来るたび毎回訪れたいと思うような場所では正直ないけれど、晴れて暖かい時にまた必ず行こうと思う。

【Colosseoから見たフォロ・ロマーノ。と禿げ頭】

フォロ・ロマーノを出るとグラディエーター発見!

【後ろのほうにも走ってる!】

なんだかお疲れ気味?^^; 雰囲気をありがとう。

雲間からまた陽が出たので、すかさず記念に一枚。

【ちょっと乾いたコロッセオとともに。】

またいつ降りだすかわからない今日の空模様。

黒人サン達はカサを売っている。カラフルなやつを。

雨の中ごくろうさん。

しかし非常にvividなレインボー傘なので
あれ誰が買うんだろう。とぼんやり思った。


お次は真実の口がある教会を目指す。

そして迷う。

何度も何度も同じ道を行き来してすごく疲れた。

しかも迷った場所が、Venezia広場のど真ん中で。

有り得ねー。(今振り返ると)

その時はヴェネツィア広場とか知らなかったし、
この広大な空間はなんなの?!
状態であり、大分そこで時間を食った。

おまけに人に聞いても何故か皆あまりつれなかった。

最後に聞いた人が優しく教えてくれ、やっと真実の口がある方向へ歩き出すことができた。


寒さ・飢え・疲れの三重苦を癒したかった私たちは
行き途中に見つけたBarにイン。

が、昨夜の一件で2人ともすっかり人間不信。

やたら警戒心MAXになり、
笑顔で接してくる店員にも「騙されないぞ!」
というスタンスになってしまった。  哀しい哉・・・。

メニューの値段をようく見てPizzaとSpaghettiをそれぞれ一番安いものをオーダーした。

【トマトのスパゲッティ。なぜか周りにカリカリのパン】

【こちらもシンプルなピッツァ。
なぜか一本だけ乗せられた細いエリンギ】

これが、見かけ以上に、とてもおいしかった、、、

おそらく三重苦のエフェクトが存分にあるが、シンプルにおいしかった。

緊張したお会計もキッチリ値段通りだった。

結局 優しくて、笑顔があって、おいしいお店だった。

店を出たあと、なぜか泣きそうになった。

おいしかったな、優しかったな、
やっぱり、人は疑うもんじゃないな。。

と慰め合うように話しながら幸せで元気を取り戻し目的地へ。

【思わずパシャリ。忘れがたきバールとなった】

コロッセオに似ている建築物を発見。

【後で知った答えはマルチェッロ劇場。小ぶりでかわゆし】

似ているが、違う。

家っぽい建物とくっついてないか?

不思議に思いつつ横目で流しつつ、

到着ー!

比較的空いていたし、ツアー客の団体(しかも日本人)
と被ったようで、奇跡的にその空間には日本人しか居なかった。 笑

日本語が大きく響き渡るその異様な空気感の中で
(真実の口がある空間はとても小さい)
オードリーよろしくバッチリ写真を撮った。

【大体の人が笑顔で写真を撮るので、
私の表情に日本のおばちゃんたちは笑っていた】

奥にある教会はめちゃめちゃ暗くてその暗さに最初は戸惑ったものの、

正しく威厳のある性格の教会だった。


教会を出たあとはカンピドーリオの丘に向かった。

また雨がぽつぽつ降り始めた。

途中ふと顔を上げると、そこだけぽっかりと空いた青い空が。

【なんだかとても嬉しい気分になった】

そして目の前に現れたこの坂。

【丘というだけあるぜ】

当然、

雨×石畳×急勾配な坂=滑る

ので、目の前で何人もの人がずっこけるのを目撃した。

かなり慎重にゆっくり坂を上り、無事登頂★

【門番がお出迎え】

カメラの不具合により、そこからあまり写真は撮れず。

カピトリーニ美術館は閉館時間のため入れなかったが
外見は美しかった。

広場も美しかった。さすがミケランジェロや。


滑りにビビりつつ坂を下る。

おばあちゃんシスターが傘をひっくり返したまま直すことなくニコニコ歩いていて可愛らしかった。

あまりの強風に友人の傘は壊れた。

骨組みがバキバキに折れたがお互い気にせず歩いた。

帰り道、誰が買うの?と思っていたレインボー傘を差した
アメリカ人の軍団と通りすがり、黒人サンやったやん!!と
心の中で祝辞を贈った。

一時はずぶ濡れで重く冷たくなったジーンズも大分乾いた。

ライトアップされたColosseoを見ながら最後のGelatoを食べる。

凍えそうに寒かったが、おそらく最後なので致し方ない。

味もよくわからなかったが食べきり、
お土産ショップを適当にぶらつき帰宅 帰ホテル。


フロントで朝5時に空港行きのタクシーを呼んでもらうよう
手配をお願いした。

イタリアで眠る、本当に最後の夜。

名残惜しくてさみしくて、友人とふたり
パッキングをしながら中島みゆきを歌った。

後半は雨で悲惨だったけども、
とっっっっっっても楽しかった。

きっと、tornero' subito
またすぐに戻るよ、と

イタリアに声を掛けて眠りに就いた。


※起床~帰国まであと1日分この回の旅日記は続きます!







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